ルネサンス期の終了する1600年頃からバッハが亡くなる1750年頃までの時代をバロック時代と呼び、この時代に活躍した作曲家ヘンデル、バッハ、ゲオルク・クープラン、ヴィヴァルディなどに代表されるヨーロッパ音楽をバロック音楽といいます。(なお、18世紀前半を前古典派時代として、バッハとヘンデルを、前古典派に含める場合もあります)
バロックという言葉は、ポルトガル語で「歪んだ真珠」を意味する「Barocco」という単語に由来しており、バロック時代のバロック音楽を、彫刻や絵画等と同じように、装飾過ぎる傾向を嘲笑い、バロックと呼ばれるようになったといわれています。
バロック以前は、合唱音楽を中心とした声楽音楽が栄えましたが、バロック時代には、オペラなどの歌劇音楽が誕生し、ヴァイオリンやピアノなどの器楽の進歩により本格的な器楽音楽が完成しました。また、このバロック時代には、名器として名高いストラディヴァリのヴァイオリンが生み出され、ピアノが発明されました。